卒業生学部生

データサイエンスで化学の未知を解き明かし、社会に貢献。

日東電工株式会社 島津 佑汰さん

2021年3月卒業。同年4月日東電工株式会社入社。研究開発本部データサイエンスグループに配属。中学・高校に所属したバレーボール部で、パフォーマンス管理のために収集されていたデータに興味を持つ。大学時代はフライングディスク競技・アルティメットのサークルで活躍。

先生の寄り添いと、充実した学習環境に驚き

滋賀大学に日本初のデータサイエンス学部が設立されると知り、「データサイエンスとは何か」という疑問と、新しい分野への好奇心から受験を決めました。入学して驚いたことは、先生方の親身な指導。そして連携する企業や自治体が多く、インターンシップや産官学共同研究など実践的な学びが充実していることです。2年生のときには研修で中国・深圳を訪問し、ベンチャー企業を見学。データサイエンスが広く浸透していることに刺激を受け、学ぶ意欲が一段と向上しました。

データ解析力だけでなくコミュニケーション力も

3年生からは所属する清水昌平先生のゼミで、先生方やマーケティング会社の社会人大学院生の方などにアドバイスをいただきながら、因果探索の研究に取り組みました。商品アンケート結果の信頼性について、回答の影響や要因をデータ解析によって探っていくのですが、単に数値を検証するのではなく、どんな解析方法が有効なのか議論を重ねました。
清水先生をはじめとする学部の先生からは、データサイエンスの目的は課題解決であり、課題の発見や解決のための手法の選択には対話が欠かせないと常々指導を受けていたのですが、研究を通じてその重要性を改めて実感しました。ここで身についたコミュニケーション力や幅広いデータ解析の手法は今の仕事の軸になっています。

データを製品開発に反映できるスケールの大きさが魅力

ゼミでの研究とはまた違う化学分野でのデータサイエンスを知りたいと、日東電工株式会社のインターンシップに参加し、それがきっかけで就職しました。現在は研究開発本部のデータサイエンスチームに所属し、実験段階の現象に関するデータを解析しています。
より高性能の製品に到達するためには、いくつもの課題解決が不可欠ですが、未知の要素をデータによって明確にし、製品というカタチになって社会や人々に貢献できるスケールの大きさにやりがいを感じています。化学のプロである実験部門の方と連携しながらのデータ解析はおもしろく、新しく獲得するデータや活用方法を提案することもあります。会社もデータサイエンスに力を入れており、日本初の専門学部出身者ということで期待値が高いのですが、それをポジティブに捉え、研究開発の効率化や加速化、人知を超えた製品、価値の創出が目標です。
化学に限らず、データサイエンスはあらゆる領域で求められており、学べば学ぶほど活躍の場が広がると思います。学修面でも実践面でも万全の環境が整う滋賀大学データサイエンス学部で、後輩の皆さんにも頑張ってほしいです。

入学を考えている方へ

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