お知らせ

近畿3大学によるデータサイエンスシンポジウムを開催 -数理・データサイエンス・AI教育強化の全国展開近畿ブロック公開FD-

 8月2日、数理・データサイエンス・AI教育強化拠点である本学がデータサイエンス系学部(学科)を擁する大阪成蹊大学・兵庫県立大学と連携し、近畿地区の国公私立大学に対し、数理・データサイエンス・AI教育強化の全国展開近畿ブロック公開FDとして、「3大学データサイエンスシンポジウム~データサイエンス系学部の現状と展望~」を開催しました。
 当シンポジウムでは、データサイエンス系学部(学科)の教育・人材育成についての情報交換、課題の把握と共有、解決に向けて検討する機会提供の場として催すもので、滋賀大学データサイエンス学部の椎名学部長を始め、各大学の学部長等から自校の特色ある取組の紹介が行われた後、日本初のデータサイエンス学部を創設し、今なおこの分野のトップランナーとして日本のデータサイエンス教育研究をけん引している本学から、竹村学長が「日本におけるデータサイエンス系学部・大学院の現状の課題」と題した基調講演に登壇し、データサイエンティスト不⾜が深刻で、その⼈材育成が国の喫緊の課題であるなか、本学が通常にはないスピード感をもって⾼度専⾨⼈材育成をけん引してきたこと、しかしながら依然として欧⽶や中国等との⽐較においては小さなものに留まっており、⼈材育成機能の拡充が文部科学省を中心に国策として進められていることなどを説明。また、データサイエンスと密接に関連するAI⼈材の養成拡⼤も急務な課題であるとの提言をいたしました。
 講演に続いて行われた、本学データサイエンス学部南條教授ほか3大学のパネリストによる、「生成AIに関するパネルセッション」では、「AIと共に生み出すゲームやアニメの未来」、「検索から生成へ:『調べもの』ツールとしての付き合い方」「AIの力で成長が加速する」をテーマに、昨今話題となっているChatGPTなどのトピックを交え、AIの成長に伴う社会の可能性や未来への展望等についてパネル討論を繰り広げられました。
 リアル開催の中、教育関係者のほか企業、自治体等から200名を超える参加者があり、シンポジウム終了後に行われた情報交換会においては、今、社会で最も必要とされているデータ関連人材の育成をテーマに産官学の活発な交流が図られました。
 滋賀大学は今後も社会の要請に応え、データサイエンス・AI分野の教育研究力を強化して参ります。