お知らせ

「実況! Rで学ぶ医療・製薬系データサイエンスセミナー」刊行

 データサイエンス学部の教員、佐藤健一 教授、杉本知之 教授、寺口俊介 准教授、江崎剛史 准教授が講師を務める「滋賀大学データサイエンス人材育成プログラム」が書籍化され、学術図書出版から「実況! Rで学ぶ医療・製薬系データサイエンスセミナー」として刊行されました。

 DX(デジタルトランスフォーメーション)をはじめ企業においても数理・データサイエンス・AI教育の重要性が言及されているところですが、ひとたび大学を卒業すると社会人に対する教育機会の確保は難しくなります。このような背景の中で、データサイエンスのリスキリングのニーズは非常に高まっており、大学に求める声も強くなっています。これに応える形で、データサイエンス学部ではデータサイエンスのスキルアップを目的とするR言語によるハンズオンセミナーを提供する運びとなりました。2019年度に田辺三菱製薬株式会社での試験運用を経て、2020年度からは、NPO法人関⻄健康・医療学術連絡会が後援、関⻄医薬品協会が協力、富士通株式会社が運営事務局となって、「滋賀大学データサイエンス人材育成プログラム」を毎年開催しています。これまでの受講者は製薬企業を中心に120名を超え、本年度も30名の申し込みがありました。即戦力が求められる社会人にセミナーを提供する中で、その内容もブラッシュアップされ、書籍に反映されています。

 一方で、社会人にとって必要なデータサイエンスのスキルは、やがて社会で活躍する本学生にとっても重要です。そこで本書籍はデータサイエンス学部開講の「基礎統計活用演習B」をはじめ、「医療統計論」および「医療統計演習」、大学院の講義などでも使われる予定です。その意味で本セミナーの活動はリスキリングに貢献するだけではなく、書籍化を通して大学教育にも還元されることになります。セミナー開催や書籍化にあたり、様々な方のご協力を頂きましたことを、この場を借りてお礼申し上げます。


・DS人材育成プログラムHP
 http://ohmi-dsi.jp/program/

・学術図書出版社HP
 https://www.gakujutsu.co.jp/product/978-4-7806-1103-8/