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ICPC 国際大学対抗プログラミングコンテストで、滋賀大学学生チーム「BiWACoder」が予選通過、アジア予選大会に進出

 本学データサイエンス学部の3年生の上奥 龍さん、2年生の加田 光輝さん、1年生の西澤 克哉さんからなるチーム「BiWACoder」が、ICPC国際大学対抗プログラミングコンテスト(International Collegiate Programming Contest)の国内予選を突破して、アジア地区予選大会に進出しました。

 ICPCは、1970年代に始まった世界で最も由緒正しいプログラミングコンテストの1つです。国内予選、地区予選、世界大会、と3回のコンテストを経て世界一が決まります。学生3名でチームを作って競う対抗戦で、公式ウェブサイトによると、111カ国、3,000大学以上から、50,000人以上の学生が参加します。日本からアジア地区予選に進出できるのは40チームです。滋賀大学からもメンバーを入れ替えつつ何年も挑戦を続けており、今回、とうとう予選突破を果たしました。そこでさらに勝ち抜けば、世界大会に招かれます。

 昨年11月の国内予選はリモートで実施され、続くアジア地区大会は、2022年は横浜産貿ホールでの開催が検討されていましたが、コロナ禍のためにリモート開催という決定がなされました。通常時であれば、各地から集まった腕自慢の学生らと交流できる豪華なパーティーなども催されて貴重な体験となるため、残念と言わざるを得ません。

 「BiWACoder」は、上奥さんが率先的にチームをまとめています。彼は、本学入学後に競技プログラミングの面白さに目覚め、めきめきと腕を上げてきています。競技プログラミングサークルや、本稿報告者主催の自主ゼミ「アルゴリズム勉強会」でも、みんなを引っ張ってくれています。加田さんは入学以前からのプログラミング経験者で、さらに磨き上げた実力は圧倒的です。西澤さんは、本人はまだまだと言っていましたが、今回の予選では、完全に行き詰まってしまった問題Cに対して鋭い洞察を見せ、それが突破口となって、制限時間ぎりぎりに正解できたという素晴らしいチームワークの立役者になったそうです。最終的に「BiWACoder」の予選成績は275チーム中54位で、1つの大学から勝ち抜けるチーム数に制限が設けられているため(東京大学など、20チーム近くが参加する大学もあります)、繰り上がっての予選突破でした。

 アジア地区予選大会は2022年3月15・16日の開催です。3名の活躍にご期待下さい。

チーム BiWACorderメンバー、左から西澤さん、上奥さん、加田さん
チームは梅津高朗准教授が指導

ICPC 2021 Asia Yokohama Regional: https://icpc.iisf.or.jp/2021-yokohama/

ICPC: https://icpc.global/