学部

膳所高等学校理数科生徒へデータサイエンス入門講座を提供しました

 12月16日、SSH事業校として4期目を迎えた滋賀県立膳所高等学校より理数科1年の生徒40名が滋賀大学データサイエンス学部に訪問しました。同校とはデータサイエンス学部開設前から連携があり、同校野球部の2018年21世紀枠甲子園出場につながったのは滋賀県民の記憶に新しいところです。

 今回の講演は午前の竹村学部長、午後の江崎准教授の2部に分かれて行われましたが、午前の部では、データサイエンスの定義や現況について講演がありました。アイスブレイク的に行われたコイン投げで表裏を数える実験を通じ、データのとり方の心構えに「政府も真面目に取っている」という揶揄する言葉には会場から笑いがこぼれました。また、パスカルの三角形を見て取れるゴルトンボードを実際に触れ、正規分布を体感させるなど、統計を身近に感じられる講演でした。

 昼食を経て午後からは創薬分野におけるデータサイエンスの活用について講演がありました。1つの薬を作るためには膨大な時間がかかっている現状を踏まえ、効率的に薬の種を探すために実施されているデータ分析と、今後の期待について講義が行われました。また、高校で習う数学を使った薬の性質予測、Excelを使った薬の投与計画など、創薬を支援するデータ分析を体感する実習も行われました。

 滋賀大学では、今後も高大連携を通じたデータサイエンス教育の普及・発展に努めてまいります。