お知らせ
2024年度DEMLセンター研究成果報告会を実施
滋賀大学と株式会社帝国データバンクが運営するData Engineering and Machine Learningセンター(以下、DEMLセンター)は、令和7年2月20日(木)に2024年度研究成果報告会を実施いたしました。
DEMLセンターでは滋賀大学データサイエンス学部、研究科で学び、一定レベルのノウハウを習得した学生を研究支援者として採用し、学生とともに共同研究プロジェクトを進めています。この度実施した研究成果報告会は、DEMLセンターの共同研究プロジェクトにおける1年間の研究成果を報告する場であり、対面、オンラインの併用で50名以上が報告会に参加しました。
今回の報告会では、株式会社帝国データバンクが保有するデータを活用した研究成果について報告がありました。主な報告内容には、製造業における借入金利変動メカニズムの解析や、経済マクロ指標を用いたコロナ禍における倒産件数の予測モデルの開発があり、さらに予測モデルによる産業別の倒産件数予測についても報告されました。加えて、企業間取引ネットワークにおける階層構造・サプライチェーン構造の検出、信用調査データを活用した雇用傾向の把握など、その他多様な研究成果が報告されました。また、テキスト分析の研究についても引き続き推進していることが報告され、一部の研究成果は言語処理学会第30回年次大会(NLP2024)でも研究成果の発表を実施しております。研究成果報告会中は、DEMLセンターの構成員のみならず、本学の教員からも多数のコメント、質問が飛び交い、活発な議論が行われました。
DEMLセンターでは今後も学生、教員、参画企業が一体となりデータ解析を活用した社会の発展へ貢献していきます。
【研究成果題目(学外発表済みの題目のみ)】
<JAFEE2024冬季大会にて発表>
・企業財務・借入先情報を用いた製造業の借入金利の変動メカニズムの解明
・経済マクロ指標を用いた倒産件数の高精度予測モデルの開発
<応用地域学会2024年度 第38回 ARSC研究発表大会にて発表>
・ポテンシャルによる企業間取引ネットワークにおける階層構造の検出
<第4回計算社会科学会大会(CSSJ2025)にて発表>
・企業間取引ネットワーク上の資金流動情報を用いたサプライチェーン構造の検出
<帝国データバンク、DEMLセンターHPにて公表>
・ウィズコロナの倒産件数予測 -2024年Q4・2025年Q1-
・信用調査データを用いた雇用傾向の把握

南條DEMLセンター長の挨拶

研究成果報告会の様子

株式会社帝国データバンク 後藤常務取締役による講評