学部

サカタインクス(株)執行役員 金沢成美氏、開発企画部 松岡裕氏、第一研究部 塩島瑞生氏がデータサイエンスの活用について学生への講義を実施

 2024年7月5日、本学のデータサイエンス学部「回帰分析」(担当 藤井孝之准教授)の講義において、サカタインクス株式会社 執行役員の金沢成美氏をはじめ3名のゲスト講師に登壇頂きました。2023年度のゲスト講義に続き、4回目となります。当日の講義は対面形式にて実施し、履修生121名(データサイエンス学部生109名、経済学部生12名)に向けて、はじめに松岡裕氏から企業の現場におけるデータサイエンスの活用について講義いただき、続けて塩島瑞生氏からより具体的なデータ活用の成功事例をご紹介いただきました。なお、塩島氏は本学データサイエンス研究科の修了生でもあります。

 サカタインクス株式会社は、明治29年創業の老舗企業であり、業界内でもいち早く海外展開をし、インキ売上高 世界第3位の総合インキメーカーです。また近年は環境に配慮した同社オリジナルブランドである「ボタニカルインキ」の展開にも力を入れ、さまざまなパッケージでの採用が進んでいます。滋賀大学と産学連携の取り組みを通じて、ビッグデータ・オープンデータの分析に関わるノウハウの蓄積や人材育成を促進し、ビジネス分野における新たな価値創造およびデータサイエンス分野の向上を目的として、2020年3月に連携・協力に関する協定を締結しています。

 データサイエンス学部は、データサイエンス教育の推進にあたり、データ分析の経験に基づく実践的なアドバイスを学生に行い、社会の要請に応えうるデータサイエンティスト育成に資するために、インダストリアルアドバイザーの委嘱を行っています。サカタインクス様には代表取締役社長執行役員上野吉昭氏に委嘱しており、今回の講義もその一環として、サカタインクス様における、製品開発、製造現場におけるデータサイエンスの活用についてお話をいただきました。質疑応答では、学生から多数の質問があがり、データサイエンスが社会の中でどう活用されているか、実感をもったようでした。講義の最後には、未来のデータサイエンティストに向けたメッセージが金沢執行役員よりおくられました。

 企業の経営層や、本学を卒業し活躍をしている先輩から実際の現場の話を伺うことは、データサイエンスを学ぶ学生のモチベーションの向上につながることが期待されます。また、このような協力体制は、大学と企業の社会連携の一つのロールモデルとなるものです。滋賀大学では、企業の実課題に挑戦する実践的なデータサイエンス教育、企業との共同研究への参画、提案、データ活用の高度化によりデータサイエンスの社会実装に貢献していきます。

講義や質疑応答の様子
講義や質疑応答の様子
講義や質疑応答の様子